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平成26年3月 歌舞伎座新開場柿葺落 鳳凰祭三月大歌舞伎

三月大歌舞伎は、昼の部を観に行きました。

昼の部は午前11時から始まるので、
道中にお目当ての場所でお弁当が買えなくて焦ります。
仕方なく歌舞伎座の地下でお昼ごはんを買いました。

余談ですが、歌舞伎は幕間に席でお弁当が食べることができます。
本当にそんなところが最ッ高だと思っていて、むしろ弁当を食べたさに歌舞伎を観に行っていると言っても、過言ではないくらいです。(笑)
寄席も飲み食いができますし、昔からある日本の興行は元々庶民の娯楽であった事を物語っています。

普通の観劇やコンサートは当然のように飲食が禁止なのですから
これだけで歌舞伎がどれだけ素晴らしいものか、おわかりいただけるかと思います!

歌舞伎座の観客席で、幕間に食べるお弁当は格別なのです。


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平成26年3月 歌舞伎座新開場柿葺落
鳳凰祭三月大歌舞伎

一、壽曽我対面(ことぶきそがのたいめん)

◆歌舞伎の役柄が勢揃いする華麗な舞台
 工藤祐経の館。富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤が祝宴を催し、多くの大名が集っているところへ、曽我十郎と五郎の兄弟が対面を願い出ます。彼らは工藤が討った河津三郎の忘れ形見。今にも父の仇を晴らそうとする五郎を十郎が止めると、工藤が仇討ちよりも源氏の重宝友切丸の探索こそが重要と説きます。そこへ兄弟の家臣である鬼王新左衛門が駆けつけ、行方不明となっていた友切丸を工藤へ差し出します。工藤は兄弟に討たれる覚悟で狩場の通行証を与え、再会を約束して別れるのでした。
 「曽我狂言」の中でも特に人気の高い、華やかな祝祭劇をご覧ください。

二、新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)

◆恐妻家の夫と嫉妬深い妻の喜劇性あふれる松羽目舞踊
 大名の山蔭右京は、愛人の花子がはるばる都へやって来たことを知り、なんとか会いに行きたいと思案していますが、奥方の玉の井が片時もそばを離れません。そこで右京は一計を案じます。玉の井に懇願し、仏詣に出かける代わりに持仏堂で一晩座禅をすることを許された右京は家来の太郎冠者に座禅衾を被せ、花子の元へと向かうのですが、それを知った玉の井は…。
 狂言をもとにしたユーモアあふれる舞踊劇をお楽しみください。

三、玩辞楼十二曲の内 封印切(ふういんきり)

◆恋しい女のために身の破滅をまねく男の悲しい行く末―
 飛脚問屋亀屋の養子忠兵衛は遊女梅川と深い仲。身請けの手付金を払ったものの、後金ができずにいる忠兵衛ですが、井筒屋へ飛脚仲間の丹波屋八右衛門がやってきて自分が梅川を身請けすると言い出します。八右衛門が並べ立てる悪口に耐えかねた忠兵衛は、腹をたてて言い争う内に、武家屋敷へ届けるはずの金三百両の封印を切ってしまいます。公金の封印を切れば、死罪は確実。覚悟をきめた忠兵衛は、その金で梅川を身請けすると、二人で大和国へと落ち延びていくのでした。 
 上方和事の名作をご堪能ください。

四、二人藤娘(ににんふじむすめ)

◆人気舞踊に新たな趣向を凝らした美しい一幕
 藤の花房のもとに美しい娘姿の藤の精たちが現れ、男心のつれなさを嘆きつつ恋する乙女心を踊ります。好きな男を松に喩えて酒を飲むうち、ほろ酔いの姿を見せ、続いて、気分を変えて賑やかな手踊りを踊りはじめますが、やがて日も暮れ、いつしかその姿を消すのでした。 
 二人の藤の精による、華やかで幻想的な舞台にご期待ください。


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午前中の歌舞伎座。
こんな昼前から観劇とは…。若干の背徳感に苛まれます。


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観た感想を箇条書きにしていきます。


一、壽曽我対面
『曽我物』と呼ばれるジャンルの話のひとつ。
鎌倉時代初期に起きた曾我兄弟の仇討ちを題材にした軍記物語で
歌舞伎の定番であります。
戦前までは誰でも知っている有名な昔話だったらしいのですが、
現代に生きる我々には少し馴染みが薄いので前勉強が必要。
他に有名な『曽我物』は、歌舞伎十八番の『矢の根』や『助六』などです。

『壽曽我対面』は超有名演目で、見た目も華やかなのですが
この日はすぐに寝てしまいました。…サイテーです。(笑)


二、身替座禅
おもしろかった!
菊五郎さんのコミカルな演技が最高でした。
カッコイイ菊パパしか観ていなかったので最初は意外でしたが、ハマってました。
こんな笑わせる演技もできるのか〜。役者ってスゴイ。

座禅衾を被っているのが奥さんだと知らず、愛人のことを熱心に語る山蔭右京。
見ててハラハラ。男女間の愛憎劇はいつの世も共通しています。


三、封印切
近松門左衛門原作・大坂の飛脚問屋の若旦那忠兵衛と遊女梅川の心中を描いた「世話物」の「義太夫狂言」上方和事の名作『封印切』。
そして、歌舞伎キャラの中でも屈指のダメンズ・忠兵衛。
色男なのになんでそんな弱気なのか?そして簡単にカマかけられてしまうのか。
えぇぇぇ忠兵衛封切っちゃうの…と思った所で、タイトルが『封印切』なのでこれがなきゃ話は展開しないのですが。
されど公金の封を切ってしまうという大罪を犯した忠兵衛とその恋人・梅川。2人に残された道は破滅しか無いのだけれど、私は不思議と悲壮感は感じませんでした。
ハッピーエンドばかりではない、理不尽な悲しい状態で終わる演目も歌舞伎にはたくさんあります。
でもそれが人間臭くて本当にいい。
見栄っ張りで駄目駄目な忠兵衛。愛おしい彼女の為に公金に手をつける。
…人間てそんなものですよね。
悲しさも苦しさも、上方和事のはんなりした雰囲気にすべて持ってかれます。


四、二人藤娘
めっちゃ楽しみにしていました。
正月に松竹座で上演されたのを知り、ずっと観てみたかったのです。
2ヶ月も経たずに歌舞伎座でもかけてくれるなんて。本当に嬉しい。
玉三郎様と七之助くんの藤娘だなんて、考えただけで鼻血もの。
舞台にパッと照明がついた瞬間の二人の極上の美しさ、歓声、この高揚感たるや。
舞踊ものは華やかで大好きです。観てるだけで幸せな気持ち。
玉様の仕草や手の動きは、花の枝のよう。
着物が身体にはりついていて、裾や袂が生き物のようです。
布の動きまで計算され尽くされてまるで神経が通っているのではないかと思うくらい。

…はぁ〜良いものを観ました^^*
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| 歌舞伎鑑賞(備忘録) | 12:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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